山中渓の町並みと桜風景
山中渓の町並みと桜風景
大阪府の南西部、阪南市に山中渓はあります。
和歌山県との県境にかけて熊野古道が通り、江戸時代には、紀州徳川家が参勤交代の際に使った紀州街道第一の宿場があった場所で昭和の中頃までは、駅近くに旅館もあり、列車からは旅館や、川沿いに吊り下げられたカラフルな提灯が見えて、賑わいを醸し出していたものですが、今では旅館も無くなり、普段は随分人通りも少なくなりましたが、春の桜の季節には駅のホームから見える川沿いや、線路沿いに約1000本もの満開の桜が咲き誇り、多くの花見の人達で賑わいます。
桜と言えば、山中渓の駅から5分程度歩いた所に地福寺と言うお寺もあり、そのお寺には大きな枝垂桜の木があって、満開の頃には本当に見事な花を付けて、見物客を感動させてくれます。
寺に通じる道は石畳になっていて、昔の宿場町の名残が何処其処に見られて楽しめます。
山中渓から紀州街道を大阪方面に進むと、岡中を抜けて信達牧野へ出ます。
最寄りの駅はJR和泉砂川駅になりますが、丁度熊野古道沿いに野田藤で有名な梶本邸があります。
普段は人通りもまばらな通りですが、4月中旬から下旬にかけての藤の開花時期には、狭い道路いっぱいに人や車がひしめき合っています。
梶本さんの藤は一本の木から4万本の花の房を付けるそうで、それはそれは見ごたえがあって、ふくよかな藤の香りも楽しめます。
信達市場も、信達宿と呼ばれる宿場町で、本陣跡「角谷家」が保存されています。
参勤交代の折に紀州徳川家が泊まった本陣で、通常は非公開ですが、梶本邸の藤祭の開催に合わせて特別公開されています。
又、泉南市新家にある登録有形文化財の、山田住宅も併せて毎月、第4日曜日に一般公開されています。
山田家は江戸時の大庄屋屋敷を現在に伝えている、泉州地方の豪農屋敷の特徴を残す住宅です。

















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